片山萌美が出演作『ボクたちはみんな大人になれなかった』で感じた“美しい普通” 2021.11.4

©2021 C&I entertainment
タイトルから惹かれる。
大人になることが偉いのか、子どもでいられることが凄いのか?
初めて観た時
なんとなく、恥ずかしい感じがしたのです。
この頃って私は、まだ子ども、なので
なんか記憶はぼんやりなんですが
すこーしだけ成長すると黒歴史がわんさかと蘇ってくる。笑
かっこつける為に、何かを好きになったり
誰か(自分?)のために何かを捨てたり。
それを炙り出させてくるのですよ。笑
ただ、それと同時にとても愛おしい。
好きだった曲、収集した何か、人とは違う個性、理解ある友だち、世界を自分中心に回したかったけど、それを振り回してくれる誰かもいてほしかった時。
時代は違えど、過ぎた青春はどことなく似ていて
生きれば生きるほど
この映画は、ずどんとくるかもしれない。
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サブカルをたくさん揃えた、なんとなく羨ましくなる時代。
思い出って美化されちゃう気がするけど
ドライブのシーン、美化なのかリアルなのか
美しさが溢れていた。
伊藤沙莉さんの声で、あの言葉の破壊力、好きになっちゃう存在(みればわかるさ!あの言葉)
森山未來さんの年齢の自在さ(結局、未来さんはおいくつなんですかってくらい、その時代の人にしかみえない、なんなんだろう本当。)
そして圧倒的な『リアル』。
私ね、前は過去を振り返るって、よくないと思っていた(前に進めない気がして)
でもさぁ、さっきも言ったけど
思い出って、過去って、多少美化されるものだと思うんです。
もちろん、逆もあるけど。
だからこそ、遡って、キラキラした世界を
楽しむことは
悪いことじゃない、とこの映画を観て
少し思えました。
キラキラは優しく
心に広がっていくのです。
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私の役は、売れないグラビアアイドル。
いや、何枚かDVD出せている時点で“売れない”は違う気もするが。
『東京タワーってスカイツリーよりエロいから好き』
って、セリフ
演じてて、一番泣きそうになった。
心に追いやっている正義や自分を
正当化しようとした気がして...。
誰しもが持つ虚無感。
それを表せていたらいいなぁ。
今ある自分は
全て過去の軌跡であることは
間違いない、それがたとえ“普通”でも。
皆様に感謝と
美しい“普通”を。
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『ボクたちはみんな大人になれなかった』
11月5日(金)より、シネマート新宿、池袋シネマ・ロ サ、アップリンク吉祥寺ほかロードショー&NETFLIX全世界配信開始
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