高柳明音、『Be With You ~いま、会いにゆきます』を観て嗚咽する

高柳明音
坪井篤史

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高柳明音さんが、シネマスコーレ副支配人の坪井篤史さんを師匠にお迎えし、映画マスターを目指します。第二回は号泣必至のラブストーリー『Be With You ~いま、会いにゆきます』をご覧いただきました。あれ…?高柳さんの様子が…

『Be With You ~いま、会いにゆきます』あらすじ
雨の季節に戻るという信じがたい約束を残してこの世を去ったスア。一年後の梅雨が始まった夏の日、スアが現れる。しかし、スアは夫のウジンを覚えていなかった。ウジンが話す思い出話を聞いていくうちに、二人はまた恋に落ちる。しかし梅雨が終わると同時に、運命の時間がやってくる…

高柳明音
たかやなぎあかね|1991年生まれ、愛知県出身。2009年にSKE48の2期生メンバーとしてデビュー。21年4月にグループを卒業し、現在は女優・タレントとして舞台、バラエティ、ラジオなど幅広く活躍中。

坪井篤史
つぼいあつし|1978年、愛知県生まれ。シネマスコーレ副支配人。小3の時に映画と映画館の神様から啓示を受け、死ぬまで映画と映画館で生きると決めたアブナイ人。

坪井篤史

高柳さん、今回は『Be With You いま、会いにゆきます』をご覧いただきましたが…あれ、どうされましたか、ご体調が悪いのでは?(高柳さんの表情を見て心配する坪井さん)

高柳明音

あっ…ちがいます。実はさっき観たばかりで、泣きすぎてボロボロなんです。頭痛するくらい泣いちゃいました。(笑)

坪井篤史

そういうことでしたか。でも本当に泣けますよね。ちなみに今作はリメイクですが、元の日本版は観たことがあったんですか?

高柳明音

どちらも観たことはなくて、今回お話をいただいて韓国版の方を選びました。

坪井篤史

どうして韓国版を選んだんですか?

高柳明音

実はマネージャーから「人生で一番泣いた邦画だよ」と教えてもらって、調べたら韓国版があることを知りました。どちらも観たいと思いつつも、最近作られたばかりの韓国版を観ました。今は日本版も観たい気持ちでいっぱいです。

坪井篤史

すごく良いチョイスだと思います。そもそもなぜ今になって韓国でリメイクされたかですよね。日本版が公開されたのが2004年、韓国版が2018年です。10年以上も経ってリメイクされたのには、韓国映画業界の事情も少し絡んでいるんです。

高柳明音

たしかに…。日本版は大ヒットしたと聞いてますし、私もタイトルは知っていました。どうして最近になってリメイクを?

坪井篤史

韓国は2000年代はじめまで、主に国内市場を意識した映画を作っていました。同じ頃に日本映画は北野武監督の作品などで世界中から注目を浴び始めて、それから韓国でも海外を意識して作品を作るようになったんです。もし当時すぐにリメイクしていたら、正直あまり差が出なかったでしょうね。韓国映画が世界的なエンタメになったからこそ、リメイクされた本作では表現にも工夫が加えられ、日本版よりもすごくファンタジー、SF要素が強い作品として生まれ変わることができたのだと思います。

高柳明音

そんな事情があったんですね! 私は韓国版しか観ていないですが、たしかにファンタジー要素はとても感じました。でもファンタジーでありながら、どこか現実のような。すごく優しくて、美しくて、物語の展開すべてを受け入れたくなる作りで、あ、ちょっと待ってください。思い出しただけで泣けてきました。(笑)

坪井篤史

しばらくは思い出すだけで泣けると思います。(笑) でもまさに高柳さんが言われたように、ファンタジーなのに現実的なんですよね。夫のウジンを演じた涙のプリンスことソ・ジソブと、妻のスアを演じた涙のプリンセスことソン・イェジン、お二人の演技が素晴らしいのはもちろんですし、韓国映画の特徴として一人の俳優が、若い頃から年をとった後までを演じることもあって、違和感なく物語の世界に入り込めることもひとつですね。

高柳明音

もうまさに涙のプリンスとプリンセスの名にふさわしい! あと、息子のジホを演じたキム・ジファンも素晴らしかったですよね。観たことある方なら絶対同意してくれると思いますが、学芸会での発表シーンが号泣と言うか嗚咽と言いますか「ヴゥッッ!!!」って唸り泣きしながら観てました。

坪井篤史

新人とは思えない演技で、観る人すべてを泣かせにくるシーン。(笑) 何よりすごいのは、そのあとにまだ泣かせるシーンが続くという。2時間10分ほどの作品ですが、最後の30分が怒涛すぎて長さを感じさせない。

高柳明音

むしろ2時間ずっと泣いてました。私は映画を観るときは全集中して物語の世界に入ってしまうこともあって、最初のペンギンのアニメでもう泣いちゃいました。

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坪井篤史

導入のアニメは見事でしたね。あの短時間でママが戻ってきて、そしてまた去ってしまうことを印象づける。鑑賞する誰もがいつかママはいなくなると意識しながら、そばにいてほしいと願うしかない。

高柳明音

ズルいですよね。でも悲しいのに辛い涙じゃなくて、ハッピーエンドと言っていいのか、表現は難しいですけど究極のラブストーリーでした。私もここまで誰かを愛したい、恋愛したいって思いました。

坪井篤史

もうすでに始まっているかもしれないですよ。本作のスアのように気がついていないだけで、誰かと恋する運命が…。

高柳明音

逃れられないラブストーリーが始まっている…!だったらいいなぁ。

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『Be With You~いま、会いにゆきます』
Blu-ray & DVD 好評発売中/デジタル配信中
発売元:クロックワークス
販売元:TCエンタテインメント
© 2018 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved

撮影:森山貴史(高柳明音、坪井篤史)
文:永井勇成

高柳 明音 俳優

1991年生まれ、愛知県出身。2009年にSKE48の2期生メンバーとしてデビュー。21年4月にグループを卒業し、現在は女優・タレントとして舞台、バラエティ、ラジオなど幅広く活躍中。

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